つれづれ映画日記・読書日記

日々の映画鑑賞や読書の感想を綴っています

2016-04-01から1ヶ月間の記事一覧

あん

どら焼きをほおばりながら見るべし * * * * * * * * * * はじめに映しだされるのは桜が満開、春爛漫の町の風景。 華やかなのにどこかさみしげな桜の花が、本作にはピッタリですね。 どら焼き屋の雇われ店長千太郎(永瀬正敏)は、働きもののようで…

「昨日のまこと、今日のうそ 髪結い伊三次捕物余話」宇江佐真理

迷える若い二人 昨日のまこと、今日のうそ 髪結い伊三次捕物余話宇江佐 真理文藝春秋 * * * * * * * * * * 松前藩の屋敷に勤める不破家の茜は、嫡男の良昌に見初められ、 側室に望まれていた。 伊三次の息子、伊与太に思いを寄せる茜は、その申し…

レヴェナント 蘇りし者

ただただ、圧倒されっぱなし * * * * * * * * * * レオナルド・ディカプリオがついに念願のアカデミー賞主演男優賞をものにした作品。 ずい分前から劇場でも予告編が入っていて、 これは見なければ!!という気にさせられていました。 1800年代ア…

ドローン・オブ・ウォー

日帰り戦争 * * * * * * * * * * ドローンといえば、近年話題になっている無人偵察機。 上空からの撮影に手軽に使えるものですが、 本作に登場するドローンは、ミサイルを搭載した無人戦闘機。 戦地に赴かずに空爆を行うという、恐るべき現代の戦…

「ガソリン生活」伊坂幸太郎

車たちの日常 ガソリン生活 (朝日文庫)伊坂幸太郎朝日新聞出版 * * * * * * * * * * のんきな兄・良夫と聡明な弟・亨がドライブ中に乗せた女優が翌日急死! パパラッチ、いじめ、恐喝など一家は更なる謎に巻き込まれ…!? 車同士がおしゃべりする唯一…

スポットライト 世紀のスクープ

事実を伝えようとする熱意 * * * * * * * * * * さてお待ちかね、アカデミー賞作品賞受賞作です。 2002年にあった実話を元にしています。 ボストン・グローブ紙の新聞記者たちが、 神父による児童への性的虐待と、カトリック教会がその事実を看過…

ボクは坊さん

檀家になりたい * * * * * * * * * * 家業であるお寺の住職を祖父から引き継ぐことになった青年のお話。 でも、そのお寺というのが愛媛県今治市 四国八十八ヶ所霊場第57番札所の栄福寺というのには驚きました。 そんなに由緒あるお寺だったとは。 …

「街場の文体論」内田樹

熱意と緊張感が伝わる授業 街場の文体論 (文春文庫)内田 樹文藝春秋 * * * * * * * * * * 急激に変化する世の中で、開発しなければならない知的な力とは 「生き延びるためのリテラシー」である ―文体と言語について、どうしても伝えたかったことを…

モヒカン故郷に帰る

スタイルはヤンキーでもハートは・・・ * * * * * * * * * * いきなりモヒカン頭でデスメタルを歌う、と言うより唸る 松田龍平さんにびっくり。 これぞ、主人公の田村永吉であります。 しかしどうにも売れないこのバンド、 メンバーは皆そろそろ潮…

あの日のように抱きしめて

聡明な彼女なら、もっと早くに気づくはず * * * * * * * * * * ネリーはナチスの強制収容所で奇跡的に生き残りますが、 顔に大怪我を負っています。 そこで、顔の再生手術を受けましたが、以前の顔とは変わってしまいます。 彼女の願いは再び夫と…

「笑うハーレキン」道尾秀介

疫病神なんかぶっ飛ばせ 笑うハーレキン (中公文庫)道尾 秀介中央公論新社 * * * * * * * * * * 経営していた会社も家族も失った家具職人の東口。 川辺の空き地で仲間と暮らす彼の悩みは、 アイツにつきまとわれていることだった。 そこへ転がり込…

ルーム

せっかく得た解放が、また苦難の始まり * * * * * * * * * * 拉致監禁。 最近日本でも発覚した事件なので、なんとも切実な怖さのある作品です。 7年前、17歳だったジョイ(ブリー・ラーソン)は男に拉致され、 以来ずっとある「部屋」に監禁されて…

ラヴェンダーの咲く庭で

その若さと美しさに、魅せられないはずかない。 * * * * * * * * * * 先日、柏木広樹さんのチェロコンサートに行きまして、 その中で演奏されていた曲の一つが、この「ラヴェンダーの咲く庭で」のテーマ曲。 私は公開時ではないですが、以前見てい…

「悪いうさぎ」若竹七海

ボロボロになりながら、彼女が突き止めた戦慄の真相 悪いうさぎ (文春文庫)若竹 七海文藝春秋 * * * * * * * * * * 家出中の女子高生ミチルを連れ戻す仕事を引き受けた私は、 彼女の周辺に姿を消した少女が複数いるのを知る。 少女たちは一体どこ…

クーパー家の晩餐会

それぞれが幸福を演じて・・・ * * * * * * * * * * 40年もの結婚生活の末、夫サム(ジョン・グッドマン)と 離婚を決めたシャーロット(ダイアン・キートン)。 でも最後のクリスマス、一家がみな集まって思い出に残る完璧な晩餐会にしようと、 …

ふたつの名前を持つ少年

自分がユダヤ人であることは忘れるな! * * * * * * * * * * ナチスドイツ占領下のポーランド。 この背景にどれだけの多くのドラマが繰り広げられてきたことか。 そんな中、また一つ、胸に迫る本作です。 ポーランドのユダヤ人強制居住区から脱走…

「なんらかの事情」岸本佐知子

どこかできっと自分とつながっている異次元の世界 なんらかの事情 (ちくま文庫)岸本 佐知子筑摩書房 * * * * * * * * * * これはエッセイ? ショート・ショート? それとも妄想という名の暴走? 翻訳家岸本佐知子の頭の中を覗いているかのような 「エ…

マリーゴールド・ホテル 幸せへの第2章

事業拡大はいかに * * * * * * * * * * 前作「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」がとても好きだったので、 迷いなく見ましたが・・・。 インド、ジャイプールで余生を過ごそうと思ってやってきたイギリス人シニア達。 若き支配人ソニー(デ…

バベットの晩餐会

真の“おもてなし”とは * * * * * * * * * * 舞台は19世紀後半、デンマーク辺境の小さな漁村。 質素な生活を送る初老の姉妹が住んでいます。 彼女らの今は亡き父は牧師で、村人の信頼を集めていました。 姉妹はその志を継ぎ、結婚など考えたことも…

「名もなき日々を 髪結い伊三次捕物余話」 宇江佐真理

思いがけずすれ違う幼なじみの二人に、涙 名もなき日々を 髪結い伊三次捕物余話 (文春文庫)宇江佐 真理文藝春秋 * * * * * * * * * * 絵師を目指す伊三次の息子・伊与太は 新進気鋭の歌川国直に弟子入りが叶い、ますます修業に身が入る。 だが、伊…

エヴェレスト 神々の山嶺

エヴェレストに役者根性を見た! * * * * * * * * * * 夢枕獏の原作を読んだのは随分前だったと思います。 やはり、自分が登山をするわけではないけれど、山の物語は好き。 一ヶ月以上のネパールロケ、標高5200メートルで撮影とのことで、 期待も…

国際市場で逢いましょう

血と汗で作り上げた幸福 * * * * * * * * * * 韓国の激動の時代を家族のために生きた、一人の男の生涯を描きます。 釜山の国際市場という商店街で 「コップンの店」という古い小さな店を営んでいる老人・ドクス。 新しいビルを立てるために、店を…

セカンドステージへ!

セカンドステージへ!! 私、この3月31日を持ちまして定年退職いたしました。 丸40年の勤務を終了し、ホッとしているところです。 (…年齢まるわかり!!) そこで、本日4月1日からは晴れて自由の身!! 待ちこがれたことではありますが、やはりちょっぴり寂…