2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧
新たな魅力 壁抜け男の謎 (角川文庫)有栖川 有栖角川書店(角川グループパブリッシング) * * * * * * * * 有栖川有栖氏のノンシーズものの短編集です。 つまり、お馴染みの火村准教授や江神部長などは出て来ないのですが、 非常にバラエティに富んで…
魔都上海を堪能 * * * * * * * * 1941年。太平洋戦争前夜、上海。 多くの映画作品の舞台になっていますね。 英・米・仏・独・伊・・・列強国の租界があり、日本軍が統制している。 そしてまた、もちろん中国のレジスタンスもありまして、 様々な国の…
純真で無垢な心を守るように・・・ * * * * * * * * 第一次世界大戦直前のドイツ、小さな村を舞台としたモノクロ作品です。 平和であるはずの農村。 しかし、そこに不可思議な事故・事件が連続しておこるのです。 村唯一のドクターが、木と木の間に…
イクメン奮闘記。けれど、子育ては一人ではできない * * * * * * * * 宇仁田ゆみさんコミックの映画化ですね。 実のところ、あまりにホンワカしていそうなこの作品、 さほど期待はしていなかったのですが・・・。 でもかなりのめり込んで楽しく見て…
伝統芸能と今様の恋愛模様 仏果を得ず (双葉文庫)三浦 しをん双葉社 * * * * * * * * 文庫化を心待ちにしていた作品ですが、 三浦しをん作品にして思い切り題材が渋いです。 文楽=人形浄瑠璃に情熱を注ぐ青年のストーリー。 そもそも、私は文楽など…
トロッコの行き着く先は・・・ * * * * * * * * 先日は「おじいさんと草原の小学校」でケニアの歴史をかいま見ましたが、 今度は台湾の歴史を少々。 台湾人の父が亡くなったため、 敦少年は、母と弟と共に父のお骨を持ち、父の実家へやって来ました…
老いてなお、草原の勇者で戦士 * * * * * * * * アフリカ、ケニアの実話を元にしたストーリーです。 イギリスの植民地支配から独立して39年たった2003年。 ケニア政府は無償教育制度を導入しました。 誰でも無料で小学校に入って勉強ができる。 ある…
しまねこ * * * * * * * * いつものごとく、パーツから。 目は、プラスチックのそれ用の部品を使います。 でも、目をつぶっているのもいいんじゃないかな、と思えてきました。 表情も自分なりに作った方が楽しそうです。 上から うしろから よこから…
死ぬも地獄、生きるも・・・ * * * * * * * * この作品の撮影当時、新藤兼人監督は98歳。 もちろん日本最高齢の監督ですが、この作品を機に引退宣言をされました。 この作品は、監督自らの実体験を元にした作品です。 「原爆の子」や「第五福竜丸」…
袋のねずみ・・・? 信長協奏曲 5 (ゲッサン少年サンデーコミックス)石井 あゆみ小学館 * * * * * * * * 発売したてほやほやの第5巻! まずはいきなり、木下藤吉郎の改名のシーンがありますね。 織田軍を四軍団に再編成し、その大将に柴田勝家、丹羽…
サブローとミッチー 信長協奏曲 4 (ゲッサン少年サンデーコミックス)石井 あゆみ小学館 * * * * * * * * 本物の織田信長が「明智光秀」になっていた! そういう衝撃的なところで、前巻は終わったのでした。 となれば、光秀はまず信長の配下になるわ…
別にいーよ。草履はあっためなくて。 信長協奏曲 3 (ゲッサン少年サンデーコミックス)石井 あゆみ小学館 * * * * * * * * ささ、まず冒頭いきなり桶狭間の戦いに突入するのですが・・・。 非常にあっさりですね。 城の皆は信長が籠城するつもりだと…
驚きの斉藤道三の出自 信長協奏曲 2 (少年サンデーコミックス)石井 あゆみ小学館 * * * * * * * さて、2巻目です。この本の表紙がすてきだよね。 表紙を横向きに使っているのが目をひきます。 この巻、サブローがこの時代にタイムスリップして以来、 …
私たちの知らない信長 信長協奏曲 1 (ゲッサン少年サンデーコミックス)石井 あゆみ小学館 * * * * * * * * この題名は、信長"コンツェルト"とお読みくださいね。 タイムスリップ時代劇といえば、今なら「JIN」を思い浮かべる方が多いと思いますが…
命と思いを受け継ぎながら・・・ * * * * * * * * 予想どおり、ちょっと難物の作品でした。 不覚にも、ちょっぴり居眠りもしてしまったのですが・・・ でも、今になって思い起こすといろいろと考えさせられる部分が・・・・。 ストーリーらしきもの…
白昼夢を誘う古都 * * * * * * * * フランス北東部の古都ストラスブール。 午前のやわらかな光がさすホテルの部屋と見受けられる場所、 一人の青年の姿が映し出されます。 じっとして動かず、瞑想しているようにも見受けられる。 モノローグも何もナ…
亡くなってなお強まる父と娘の絆 * * * * * * * * 英国BBC TVシリーズの映画化です。 実のところ、全く眼中になく、見過ごすところでした。 それにもかかわらず見たというのは、 私がよく拝見する渡まち子氏の映画評の中で、 「いかにもB級っぽいこ…
それぞれのプロ意識に感動 * * * * * * * * 確かなプロの技を持つ人々。 普段表には出てきませんが、様々な場所でこういう人たちが活躍しています。 この本では、このような「裏方」の人たちにスポットを当て、 取材したノンフィクションです。 ★ 学…
粗暴な少年の胸の内と成長 * * * * * * * * この作品は、先日見た「ナルニア国物語 第3章アスラン王と魔法の島」に登場した ユースチス役のウィル・ポールター出演作品ということで興味を持って見ました。 ところが、今作のウィル・ポールターこそが…
二重・三重の恋の行方 * * * * * * * * アメリカ作品ですが、舞台は「ロミオとジュリエット」の舞台となった イタリア、ヴェローナです。 ニューヨークに住むソフィー(アマンダ・セイフライド)は、 フィアンセとの先取りハネムーンでこの街を訪れ…
もうチビちゃんとは呼ばない ガラスの仮面 47 (花とゆめCOMICS)美内すずえ白泉社 * * * * * * * * 前巻であまりにも盛り上がってしまったので、続きを行きます! 紫織さんの計画がことごとく裏目に出て、 豪華ワンナントクルーズ客船に乗り込み、対…
生の危うさ、不確かさを救う“光” * * * * * * * * つらい現実に打ちひしがれながら、それでもなお光を求めてやまない・・・そういう物語です。 デンマーク作品。 母親がアルコール依存症のため、まだ赤ん坊の弟を見守っていた兄、弟。 無垢ではかな…
お互いがお互いを認め合いながら受け入れていく、ふんわりとした過程 コメットさんにも華がある (ジェッツコミックス)川原泉白泉社 * * * * * * * * 久しぶりに川原泉さんの新刊が出ていまして、もちろん即購入。 「~があるシリーズ」第2弾とありま…
一応の満足は得られるが・・・ * * * * * * * * スタジオジブリ作品。 この頃ジブリ作品には、 以前のように“何が何でも見なくては!”という求心力がないように感じます。 このたびも、ジブリ作品とはいえ、監督は宮崎吾朗氏・・・ということで、 見…