つれづれ映画日記・読書日記

日々の映画鑑賞や読書の感想を綴っています

熱のあとに

私にはちょっと難しい愛の形


自分の愛を貫くため、ホストの隼人(水上恒司)を刺し殺そうとして
逮捕された沙苗(橋本愛)。
その6年後。
自分の過去を受け入れてくれる健太(仲野太賀)とお見合い結婚。
平穏な日常が始まります。

そんなある日、謎めいた女(木竜麻生)・足立が沙苗の前に現れ、
沙苗と健太の平穏な日常が狂い始める・・・。

 

沙苗が狂おしいほどに愛した男は、命を取り留めていたのですね。
沙苗が過去の物にしようとした思いが、また呼び覚まされていく・・・。

 

精神科医の元へ通う沙苗は、医師にこんなことを言います。

「今の自分が本当の自分ではないように感じる。」

彼女の「愛」は心中奥深くに眠ったままだったようです。

 

けれど、本当の「愛」って、いったい何なのでしょう?
沙苗が健太と結婚してもいいと思ったのは、
単に過去を捨てて、新しい生活に向かうための手段? 
いえ、自分をそのまま受け入れてくれた彼に
好ましさを感じたのは間違いなさそう。
けれど、それは愛ではないのか?

そして沙苗を手に入れたと思った健太が、
沙苗の本当の愛が自分に向かっていないと知ったとき、
健太もまた、精神が常軌を逸し始める・・・。

 

自分の精神を破壊させるほどの「愛」・・・。
私にはそこまでの物はないので、ちょっと難しく感じてしまいました。
この愛の形は・・・。

 

 

金髪のホスト隼人は、顔がチラリとしか映らないので、
私は最後まで水上恒司さんだとは気づかなかった・・・! 
無念!!

 

WOWOW視聴にて>

「熱のあとに」

2023年/日本/127分

監督:イ・ナウォン

出演:橋本愛、仲野太賀、水上恒司、木竜麻生、木野花

 

愛の迷宮度★★★★★

満足度★★★☆☆